「自分の本音がよくわからない…」
もし今そんな感覚があるなら、それは自己理解が足りないではありません。
シンプルに、自分のなかで起きた反応を拾う習慣がなかっただけです。
本音は、深く考えた先に見つかるものではありません。
一瞬の違和感や、モヤっとした感覚として、すでに何度も顔をのぞかせているんです。
ただそれを「気のせい」や「考えすぎ」と流してきた人が多いんですよね。
この記事では、たった1分で自分の本音にアクセスする方法を紹介します。
自分の感覚を拾いなおすためのリハビリと、リラックスして取り組んでくださいね。
自分の本音に気づくいちばん簡単な自己対話

細かい説明は、いったん後回しにします。
まずは、自分の本音に気づく簡単な自己対話の方法を紹介しますね。
できれば、紙とペンを持って取り組んでみてください。
今日あった出来事を1つ思い出す
大きな出来事じゃなくても大丈夫です。
むしろ、どうでもよさそうな場面のほうが向いてます。
- なんとなく気を使ったやり取り
- 誘いに対して、少し気が重くなったとき
- 理由はわからないけどホッとした場面
「大したことじゃないけどいいの?」と思った出来事でOKです。
小さい出来事のほうが、自分の本音に気づきやすいので。
そして、思い出すのは1つの場面で十分です。
良い・悪いの判断もしなくて構いません。
一瞬よぎった感情に気づく
次に、出来事を思い出したときに、一瞬だけ浮かんだ感情を拾います。
- 嫌だな
- モヤっとした
- めんどくせ
- なんかホッとした
感情を読み取るときは、おおざっぱな言葉でOKです。
そして何より、正解かどうかを判断する必要もありません。
ここで大事なのは、出来事に対して「どんな感情を抱いたか?」を知ることなので。
これで、自分の本音にアクセスする自己対話は終わりです。
「え、こんなのが自己対話なの?」と思いましたか?
はっきり言って、いきなり本格的な自己理解に取り組むと99%挫折します。
今まで一度も筋トレをしたことがない人が、100キロの重りを抱えてスクワットをしたらどうなると思いますか?
確実に怪我をしますよね。
つまり、自分に合ったやり方を試すことがとても大切なんです。
中級者向けの自己対話
自分の感情に気づけるようになったら、自己対話のレベルを上げてみましょう。
「出来事+感情」に「何でそう感じたの?」という問いを加えてみてください。
- 急かされた感じがした
- 軽く扱われた気がした
- 本当は断りたかった
このくらいで十分です。
もし、自己対話を深掘りしてる際に「なんで自分はこんなにダメなんだろう」と自己批判をし始めたら、すぐにストップしてください。
自己対話の目的は、あくまでも自分の本音にアクセスするためです。
決して、自分を傷つける自傷行為ではありません。
なぜ、この1分で本音に近づけるのか?

理由はシンプルです。
本音は、考えた答えとして出てこないから。
多くの人は、本音を見つけようとして以下のように躍起になります。
- 正しい気持ちを探す
- ちゃんとした答えを出そうとする
- 理由を考え始める
でも、その時点で本音からはズレ始めてしまうんですよね。
本音は、まだ言葉になりきっていない状態で現れることが多いんです。
- 一瞬の「嫌だな」
- なんとなくの「モヤっ」
- 理由はわからないけど「疲れた」
第1章でやったのは、このいちばん手前の反応を拾っただけです。
だから、1分で十分なんです。
多くの場合、本音がわからないのは、考えすぎて見えなくなっているからなんですよね。
自己対話は、そのズレに気づくことから始まります。
本音がわからなくなる人のやりがちなミス
自己対話が続かなくなる人には、はっきりとした共通点があります。
それは、やりすぎることです。
もう少し正確にいうと「ちゃんとやらなきゃ」としすぎることですね。
- もっと深く掘らなきゃと思う
- ちゃんとした理由を出そうとする
- 「本当の本音」にたどり着こうとする
一見、まじめで良さそうな自己対話にみえますよね。
でも実は、すべて逆効果なんです。
問題なのは、完璧主義を発動してしまうことです。
- 「ちゃんと本音にたどり着かなきゃ」
- 「中途半端な気づきじゃダメだ」
- 「もっと深い何かがあるはずだ」
いつの間にか自己対話が、正解探しに変わってしまうわけです。
その結果、いちばん大事な「最初に感じた感覚」を自分で消してしまうんですよね。
最初から100点の自己対話を目指すと、ほぼ確実に挫折します。
自分対話の使いどきとは?

この1分の自己対話は、毎日やる必要はありません。
使いどころは、日常でモヤっとしたときでOKです。
理由がわからなくてもいいし、言葉にできなくても問題ありません。
- 返事の前に、少し詰まった
- 誘いに、なぜか気が重くなった
- 断ったあと、ちょっと引っかかった
こんな瞬間に、1分自分対話を試してみてください。
多くの人は、布団に入ってから出来事を振り返ろうとしますよね。
「なんであんな言い方したんだろう…」みたいな。
よくある、夜のひとり反省会ですよね。
でもこれは多くの場合、自己対話ではなく自己攻撃になりがちです。
それよりも、紙とペンを持って1分自己対話を試してください。
それだけで感情は「抱え込むもの」から「眺めるもの」に変わります。
自己対話をやる人と、やらない人の違い

とはいえ、1分の自己対話で、人生が劇的に変わるわけではありません。
ただし、やる人とやらない人では、少しずつ起きる変化が違います。
自己対話をしない人は、自分の違和感を「なかったこと」にするのが上手になっていきます。
- 小さな違和感を流すのが当たり前になる
- 「まあいいか」で決める回数が増える
- 何が嫌だったのか、後から分からなくなる
- 判断の基準が、少しずつ外に寄っていく
その結果、自分の人生を生きてる感覚が静かに薄れていきます。
一方で、自己対話をする人は、自分の違和感を「情報」として扱えるようになります。
- モヤっとした瞬間に、立ち止まれる
- 無理している場面に、早めに気づける
- 行動を変えなくても、自分を裏切らなくなる
- 「本当はこう感じてた」と後から整理できる
その結果、自分の人生を生きている感覚が、少しずつ戻ってきます。
本音がわからない状態が続くと、人生の選択すべてが消去法になります。
- 嫌われない選択
- 失敗しなそうな選択
- 無難な選択
その結果、大きな失敗をしない代わりに、手応えのない無味無臭な人生になっていきます。
だからこそ、自分の本音にアクセスすることはとても大切なんです。
自分を置き去りにしない生き方へ

ここまで読んで、自己対話のやり方はもう十分わかったはずです。
特別なスキルも、深い自己分析も必要ありません。
必要なのは、自分の中に起きた反応を無視しないこと。
抑圧されている本音は、日常のあちこちでちゃんと顔をのぞかせています。
- 一瞬の違和感
- ちょっとしたモヤモヤ
- 理由のない疲労
こうしたサインを「考えすぎ」と流してきただけなんです。
1分自己対話は、人生を劇的に変える魔法ではありません。
ですが、自分を置き去りにしない最低限の自己理解にはなります。
うまくやろうとしなくていいんです。
思い出したときに、1分だけ立ち止まる。
このくらいで十分です。
もし今「ちゃんと生きてるはずなのに、どこか空っぽ」と感じているなら、ぜひ1分自己対話を試してみてください。
少しずつ、抑圧された自分の本音に気づけるはずです。


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